硝子の種 garasu no tane
印象に残った風景を、宙吹きガラスの技法で表現しています。
植物の種は、風や動物たちによって運ばれ、様々な場所で芽を出します。
ガラスは、1300℃の窯で水あめ状になります。
制作では細長い竿の先端にそれを巻く事から始まります。
用語として、この一巻きのガラスを “ タネ ” と呼んだりします。
巻いたガラスは水あめ状で変幻自在。刻々とすがたかたちを変え
ひとつの作品となります。
それは、植物の種が芽を出し成長するさまと重なります。
作品も、どこか、たどり着いたその場所で、
人々の生活に芽を出すきっかけになれば。
という願いを込めて “ 硝子の種 ” としました。